春日部セントノア病院

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2016年5月

『思いやりの心』

 

当院の桜が終わり新茶の待ち遠しい季節となりました。また、眠っても眠っても眠い眠い季節でもあります。

当院も10年目を迎え一層のケアの向上に努めなければならないと感じています。そんな折、認知症状の対応についての本の中に、分かりやすくとても勉強になった所がありましたのでご紹介します。

 

<物取られ妄想への対応>

@施設での生活に慣れるまでは関わる時間を長めに取る

A盗まれた事を否定せず盗まれた物を一緒に探す(患者に共感する)

B興味を別の話題に向け注意を逸らせる

C物が無くなっても代用品で事足りる事を保証する等安心感を与える

 

<攻撃性への対応>

@穏やかな声で分かりやすく話しかける

A無理な説得はせず共感的態度で接する

B落ち着くまで待つか患者が慣れている人に対応してもらう

 

<帰宅願望への対応>

@しっかり話を聞き気持ちに寄り添う

A本人が熱中できる事に注意を向けさせ気分転換を図る

B馴染みの関係を作り本人にとっての生活の場となっていく事を目指す

 

<不眠への対応>

@休日も含めて規則正しい就寝・起床時間を保つ

A楽しめる活動やレクリエーションを行う

B日中はなるべく日光を浴びるようにする

Cベッド周りの環境を良くする(エアコンの使用・音や光の遮断)

D入床後30分経っても眠れない場合は、一度離床し眠くなってから再入眠する

 

<大声への対応>

@不快な環境である可能性の配慮

A疼痛などの身体疾患による苦痛

B個室等への転室

C不安を和らげる接し方の工夫、安心感を与える

 

認知症患者の症状はこれ以外にもたくさんあり、その対応もそれ以上にたくさんあります。勉強になったからといって、この対応が全ての患者にあてはまるわけでもありません。

また、常にそれぞれの患者さんに必要な対応を心掛けていますが、業務に追われ対応が不十分になってしまう事もあります。「なぜそうなってしまったのか?」「どうすべきだったのか?」、スタッフ全員で情報を共有し、日々反省と試行錯誤を繰り返しています。

否定しない・患者に共感する・寄り添う・優しい声掛けといった認知症患者への基本的対応は、費用も手間もかからず難しい技術も必要としない、誰にでもできる事です。そしてこれらを一言で言うならば『思いやりの心』です。10年目・心機一転、今までの不充分な所を振り返り、一歩進んだ思いやりの看護・介護を実践していきます。

 

3病棟看護師長  斉藤 宏美