春日部セントノア病院

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2017年1月

『年頭の挨拶』

 

新年おめでとうございます。皆様良いお正月をお迎えでしょうか?

医療法人忠洋会は、川越セントノア病院が十五年目、春日部セントノア病院は十二年目を迎えます。病院の創立に携わってきた事務局長も大学病院の外科からこの病院で仕事を始めた私も、当時は五十代でしたから容赦のない月日の流れを感じざるを得ません。

さて当院は、精神科指定医の下に認知症患者を対象にした病院ですが心身の治療は殆んど院内でできること、入院期間に制限を設けないこと(結果として在院期間の平均は三年から四年になるとの事です。)を特徴として、医療と福祉を併行して実践できる数少ない病院としてやってきました。果たして評価はどうなのでしょう?

入院患者の多くは高齢であること、ある程度の治療歴を持つ方や介護施設や療養型の一般病院から来院される方が多く、中には自宅からの方もおります。多くの患者さんは現役時代に素晴らしい活躍をされ、周囲の人に尊敬され、家族の方にとっても自慢の方々です。計らずも加齢により心身が衰えて当院に救いを求めるように駆け込んで来られる方が多いようです。入院の受け入れに相当な問題(心身の病状の重さ)を抱えている方も多く、それを支えてきた疲れ果てた家族の方も多く見かけます。どんな方でも当院で拒否することはまずありません。遠慮なく声をかけてください。

医療の内容は一般病院と変わりありませんが、どこまで医療(治療)をやるかは答えのないテーマです。私は、二十四時間患者さんと接している病棟のスタッフの意見と家族の思いを取り入れて、方針を決めています。治療の意志を本人が決められない当院では、家族の思いが大切ですし、家族の方との信頼関係は一般病院よりはるかに重要で、私自身も最も心を注いできたことです。

介護の面では、食材の工夫、食べるスピード、一口一口飲みこむのを確認するなど、経口摂取の励行に相当なエネルギーを注いでおります。患者さんに合わせての食事介助、一日三回の食事と二回のおやつの時間は看護も介護も含めてスタッフ全員の大仕事です。点滴だけで命をつないできた寝たきりの九十歳のおじいちゃんが入院翌日からの経口訓練で元気でおかゆを食べられるようになり、半年後に退院されました。年末に厚労省が胃ろうなどのチューブ栄養をやめて「経口摂取を続けるため」の全国規模のプロジェクトを発足しましたが、当院では十年以上前から毎日実践してきたことです。

食事の介助、入浴、清潔などの地味な介護がどれだけ大切か日々実感させられます。認知症の方は身体は衰えても感受性は敏感になります。豊かに残っている人間性や情緒にあたたかく接すれば穏やかな笑顔と挨拶がかえってきます。深夜、天寿を全うされた患者さんのベッドサイドで家族の方に「この病院をもっと早く知りたかった」との言葉を頂いた時は、疲れも眠気も忘れてしまいます。

今年の干支は酉です。酉は「行動力があり明るく親切」とのことです。今後とも当院のモットーとする明るさ、元気、そして何よりチームワークを大切にして今後も頑張っていきたいと思います。

皆様にとっても健康な一年でありますようご祈願して、年頭の挨拶と致します。

 

院長  田巻 國義