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2017年10月

『趣味を持つと…』

木々の葉も日ごとに色付いてきました。読書の秋・実りの秋・食欲の秋・スポーツの秋・行楽の秋…。以前のアニマートで痩せる為にスポーツジムに通っている話をしましたが、運動を上回る食欲の為あっという間に大きくなってしまいます。私にとっては「食欲の秋」です。

私の友人にたくさんの趣味を持つ人がいます。旅行・コンサート鑑賞・太極拳・歌声喫茶・ソーラン節など、色々な事をやっています。最近では朗読も始めたようで、朗読会を鑑賞に行かせてもらったのですが、とても上手でビックリしました。それに比べ私の趣味といえば旅行と映画鑑賞くらい。最近の認知症の研究では、認知症に罹患しても社会性の高い人は発症しない例があるという事でした。ご存知かもしれませんが認知症になりにくい生活習慣を紹介します。

1. 食事習慣⇒野菜・果物(ビタミンC・E)魚(DHA・EPA)を良く食べる。赤ワインを適量飲む。

2. 運動習慣⇒週に3日以上の有酸素運動をする。

3. 対人接触⇒人と良くお付き合いをする。

4. 知的行動習慣⇒文章を書く・読む・ゲームをする。

5. 睡眠習慣⇒30分未満の昼寝・起床後2時間以内に太陽の光を浴びる。

私の友人の場合、趣味で色々な人とお付き合いをする事が認知症の予防(対人接触)につながっているのですね。

渡辺師長の病院短信(7月号)で罹患したくない病気の1位に認知症が選ばれとありましたが何故かを考えてみました。自分が認知症になって何が嫌かと思った時に、コミュニケーション障害の為、自分の伝えたい事が上手に伝えられず相手の思いも自分に伝わらない事かと思いました。トイレの場所が分からずトイレでない所で排泄をする・たった今聞いた事を忘れてしまい何度も同じ事を聞く・自分が今何処にいるのか分からず道に迷う・大切な物をなくさないようしまうがそれを忘れてしまい誰かが盗んだと人のせいにする等の症状です。

認知症の患者さんは、上手く意思疎通が出来ない事をもどかしく思っていますが感情面は十分に残っているので、相手の好悪には敏感に反応します。相手が怒っていると自分も怒るし、相手が優しければ自分も落ち着き優しくなります。認知症の人が、落ち着きがなかったり問題行動を起こしたりするのは相手の嫌悪を感じているとも言われています。私達が普通行っている事でもその人にとって不愉快な事であれば不穏に繋がります。そうならない為に、その人にとって快適な生活が出来るような工夫をしなければなりません。

「その人にとって」がとても難しいのですが、まずは自分がされて嫌な事はしない・自分だったらこうして欲しいを念頭にケアをしていきたいと思います。たとえ認知症が進んでも認知症の人の心には共感出来る部分は残っているのだから、笑顔で過ごして頂けるよう笑顔で声掛けを続けていこうと思います。

最後に、私自身も友人のように趣味をたくさん持ちたくさんの人と関わり社会性を高め、認知症の予防に努めようと思います。

 

3病棟看護師長  斉藤 宏美