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老人性認知症疾患専門病院

2016/12/1
病院短信

『夕暮れになると』


すっかり寒くなりました。日が短くなりまだ夕方だというのに暗くなってしまいます。

認知症の方には「夕暮れ症候群」や「たそがれ症候群」と云われる症状があります。日中は穏やかに過ごしていても、夕方になると落ち着きがなくなり、「家に帰りたい」と訴えるなどの症状です。今いる場所が何処なのか、何故自分がここにいるのか、今は何時なのか、分からない状態になります。これはご本人にとって、とても不安でストレスを感じる状態です。一般的に夕方は忙しい時間であり、仕事から帰宅する時間、夕食の準備をする時間になります。昔からの習慣は認知症の方でも変わらない事が多く、「こんな知らない所にいつまでもいる場合じゃない」と、焦ってしまい症状に繋がるようです。日の長い夏場に比べると、これらの症状が早い時間帯から始まっているように感じます。また、周囲の忙しそうな雰囲気は更に症状を助長してしまいがちです。院内も日勤帯から夜勤帯へと勤務交代する時間帯は、ざわざわとしてしまいがちです。患者さんの不安な訴えを受け入れ「安心していられる場所」と感じてもらえるよう見守りたいと思います。

十二月となると年末年始に向けて、何となく気忙しい雰囲気になります。行事も多く家族で過ごす事も増える時期です。当院にご入院中の患者さんのご家族の中でも、年末年始は外泊や外出をして家で過ごせたら、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に外泊や外出をするといってもなかなか難しい事が多く、食事の事やトイレの事、睡眠の事などを考え、諦めている方も大勢いらっしゃると思います。そんなご家族の気持ちを受け止めながら、年末年始も変わらず看護・介護させて頂きます。日が暮れるのが早くなり、世間が忙しい時期であっても、患者さんの不安を少しでも和らげるようなケアを続けていきたいと思います。そして、毎年心配されるインフルエンザやノロウイルスなどの感染症はすでに各地で発生しており拡大が懸念されています。最近では様々な情報がありますが、うがい・手洗いは第一の予防策です。私達も徹底し十分注意していきます。今年も残り一ヶ月。

患者さんとの会話を楽しみながら良い一年の締めくくりをしたいと思います。

1病棟 看護師長  八重樫 淑美