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老人性認知症疾患専門病院

2017/2/1
病院短信

『備えあれば憂いなし 〜春を前に〜』


一月の後半から日差しの暖かさを肌で感じることが増えてきました。ですが、まだまだ寒い日もあるので身体を冷やさないためにも暖房器具は手放せないもの。上手に使ってお過ごしになっていますでしょうか。

私が接する高齢者の方からお聞きするお話ですと、使用する暖房器具は若い世代とは違い、エアコンやハロゲンヒーターなどの電気を使用するものではなく、灯油・軽油を使ったものが多いようです。身体の芯から温まるという利点は大きく、昔から使用しているものなので使い慣れているということですが、灯油・軽油を注ぐときにこぼさないようにしたり、換気に気を配らなければいけなかったり、注意が必要なものとも言えます。

高齢者になってくると身体がすぐに動かなかったり、ちょっとした変化に気付きにくくなったりということも増えてきます。電気やガスを使っている暖房器具であっても、消し忘れたまま寝てしまい、器具が倒れて火事になってしまったというニュースを耳にすることもありますので、何を使用するかという限定をするのではなく、その使用する器具に合わせた注意とその方の生活環境に合ったものであるかという判断が必要だと思います。

また、この季節の生活の中で注意が必要なのは、入浴時の温度差です。脱衣所と浴室の温度差により、急激に血圧が上昇し、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こされる場合があります。脱衣所と浴室内を温めた上で入浴をされることをお勧めしていますが、入浴時に見守りをするご家族やヘルパーの介入などがない一人暮らしの高齢者の方の場合は、デイサービスでの入浴をお勧めすることもあります。

デイサービスを利用するには、介護保険の認定申請が必要ですが、御本人が「人の世話にはなりたくない」「恥ずかしい」という感情を抱いていたり、「まだまだ自分一人で何でもできる」と自負されていて拒否をされたりとご家族が対応に困ってしまうケースも多くあります。しかし、超高齢化社会といわれるようになった今、そういったご家族が相談できる場所は増えてきています。

以前からホームレスなどを対象に警察や市役所が真冬や真夏に見回りをしていますが、最近では一人暮らしの高齢者の方や老老世帯の方も多いため、民生委員や地域包括支援センターの職員やケアマネージャーなど様々な人が地域を巡回する活動をしています。

今すぐにデイサービスの利用や介護老人保健施設、特別養護老人ホームへの入所、病院への入院などの必要がない状況であっても、それが必要な状態になる前に市役所や保健センターなどや病院に相談して情報を得ておくことで、事前の準備ができて安心も得られるのではないでしょうか?

精神保健指定医 山 美登利