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老人性認知症疾患専門病院

2016/7/1
病院短信

『季節に思う』


まだ、うっとうしい雨が降り続いています。しかし肌寒い日もあれば、ム〜ッと蒸し暑い日も増えています。体調管理も難しく、気温がそれほどでない雨の間の晴れ間でも「市民マラソン大会で熱中症が大勢でた」「庭仕事中に倒れた」「室内に居るのに熱中症になった」などと放送されています。

御年配の方は若い方より温度の変化を感じにくく、「おかしいな」と思った時はすでに倒れていることも多いです。エアコンもあるのにつけず、窓を閉め切って倒れているのを民生委員さんやケアマネージャーさんが発見したという話もよく聞きます。頑張り屋さんが多いこともありますが、それだけではなく不快を感じにくいということもあるので、私も日々、患者さんに「こまめに温度調節をし、水分補給をするように」と申し上げています。

梅雨と書くのは、梅を収穫して加工する時期と重なるからです。(今でも青果店やスーパーに梅の実や大きな梅酒用の容器、リカー、氷砂糖までセットで並んでいます。生の梅は胃腸で分解されると毒になるので、昔から梅酒や梅酢、梅ジャムとして食べます。)さらに、この時期は湿度が高く、黴(かび)が生じやすくなるので、黴雨(ばいう)と呼んだのが、梅の実の熟す時期であることから梅雨に変わったとも言います。

また、七月二日頃を「半夏生(はんげしょう)」と言います。「半夏」は「烏柄杓(からすびしゃく)」とも言い、畑に生える毒草のことですが、その茎は漢方薬の成分として咳止めなどに効果があるとされています。梅雨の終り、この頃の筍・蕨などの野菜を食べるな、この日の水を飲むな、とも言われますが、食物が腐敗しやすいことを注意した言葉のようです。半夏生の頃は天から毒が降り大地が陰毒(湿気)を含んで毒草が生じると言い伝えられました。

昔の道路は(といっても五十年程前ですが)アスファルトが少なく土ばかりだったので(埃はひどかった)、打水をすることによって実際に外気温も一〜二度は一時的に下がったものです。風が通れば更に涼しく、家の前後の雨戸や障子を取りはらって風が通るようにしていました。井戸水を汲みスイカやウリを冷やして食べたり、井戸水で足を冷やしたりもしました。現在はエアコンで温度・湿度設定ができますが、室外機からの熱風で外気温は更に上がっています。

梅雨の最中に七夕がありますが、旧暦では七月七日でも今の八月中旬の梅雨が明けた頃、天の川に半月がかかっているのがみられます。雨に濡れた短冊や笹より、一ヶ月遅れの方が何となくしっくりするように思います。今年の梅雨明けはいつになるのでしょう。暑い夏に向かって無理せず、身体を大切にいたしましょう。

精神保健指定医  山 美登利