春日部 総合
セントノア病院
トップ
取り組み
施設案内
スタッフ紹介
病院新聞
イベント
入院案内
職員募集
病院の沿革

老人性認知症疾患専門病院

2016/8/1
病院短信

『寄り添う気持ち』


いよいよ八月夏本番になり「暑いですね〜」という台詞がついつい出てしまいます。職員はまさに汗水垂らして毎日業務に取り組んでいます。特に入浴介助やオムツ交換は額から吹き出る汗が目に入り、しみてしまう程です。せっかく着替えてさっぱりした患者さんに、その汗が垂れないようにタオルで拭いながら、でも気付けば垂れてしまっていたという事も日常茶飯事。どうかそのあたりは目をつぶって頂ければありがたいと思います。

さて、暑い暑いといつまでも泣き事を言ってばかりではいられません。先日こんな事がありました。入院当初より食事が摂れず、食事形態を変えたり好みの味や大きさ、姿勢や容器の工夫をしてきた患者さんがいます。様々な工夫をしてみた結果、時間はかかりましたが、食べて下さるようになり、スタッフ一同ホッとし嬉しく思っていました。それが、この暑さのせいかピタッと召し上がらなくなってしまいました。原因は何かと考えながらも、もう一度様々な工夫をやり直してみるのですが、成果が表れません。ご家族の方にも協力頂いて好みの物を差し入れてもらいました。イスに座り、面と向かって差し入れた物を介助して頂くと、少しずつではありますが口を開け食べてくれるのです。まだまだ一日の最小限の摂取量にも満たない量ではありますが、その姿に心を打たれました。「初心忘るべからず」と思い直しながらご家族の偉大さを感じました。又、入院されるまでは独り暮らしで、ご自分の生活パターンを崩されてしまった方の話しです。寝る時間、食べる時間、トイレへ行く時間、ゆっくりしたい時間など、入院生活ではある程度決められてしまいます。大勢の患者さんとの共同生活なので仕方のない事も多いのが現状です。しかし、それにはゆっくり時間をかけなくてはいけないと思います。「夜だけど今は眠くないです。二時から寝ていましたから。」「昼食の時間だけどまだお腹が空いていません。後であんぱんを食べるので。」守ってきた生活パターンを急に変える事は出来ません。時間をかけ、ここは生活する場所であり、安全な場所であるという意識を持って頂けるまで根気良く見守っていく事が必要だと思います。いずれの話も、患者さんの気持ちに寄り添う事を私達は忘れてはいけないと思います。

1病棟 看護師長  八重樫 淑美