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老人性認知症疾患専門病院

2017/6/1
病院短信

『梅雨』


早いもので、もう六月になりました。満開だった桜は、すっかり緑の葉となって違った魅力を感じます。さて六月といえば、やはり梅雨を真っ先に連想します。ジメジメして、なぜか気分も沈みやすくなってしまうのですが、実はこれには原因があるのです。

太陽光を浴びると脳内の神経伝達物質(セロトニン)が作られますが、日照時間が少ないとセロトニンの分泌量が減ります。セロトニンは脳内から分泌される睡眠ホルモンのメラトニンの原料なので、セロトニンの量が減るとメラトニンが十分に生成されなくなってしまいます。メラトニンには、季節のリズムや睡眠・覚醒リズム、ホルモン分泌のリズムなどを調整する作用があって、これが不足することで自律神経が乱れ、色々な症状が出てきます。日光に当たる機会の少ない患者さんには、電気をつけて明るい状態を作りメリハリをつける工夫もありますが、この時期は特に、体内時計を調整して患者さんの体調を整えるよう努めたいと思います。そして、少ない晴れの日には少しでも外に出て、日の光を浴びたいと思っています。

また梅雨の時期は、湿度と温度の影響で不快指数が上がります。じっとしている時はジメジメ感を感じながらも寒さを感じてしまい、少し体を動かすとじんわりと汗が出てきて暑さを感じます。これは患者さんも同じで、私たちが感じるのと同様に不快指数は上がっている事でしょう。特にオムツを使用されている方は蒸れから始まるかぶれに注意が必要です。しっかりと洗浄し、観察を怠らずにケアをしていきたいと思います。

さらに、衣類の下でじっとりと汗をかいていることもあるので、こまめな水分補給も大切です。脱水症状は、梅雨が明けた真夏にだけ発症するわけではありません。ジメジメとしながら、気付かないうちに汗は出ていますので油断は禁物です。

これから始まる梅雨を、できるだけ快適に過ごして頂けるよう、衣類・寝具・室温調節などの基本的なケアからしっかりとやっていきたいと思います。そして、雨が降っていない時には散歩へ行って日の光を浴び、外の風を感じながらセロトニンを活性化できればと思います。

梅雨は湿った話題になりがちですが、そればかりではありません。院庭にある紫陽花は毎年とても鮮やかに咲いてくれます。湿った雰囲気をカラッとしてくれるように素敵ですので、ご家族の皆様も是非、ご覧頂ければと思います。

1病棟 看護師長  八重樫 淑美