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老人性認知症疾患専門病院

2017/1/1
病院短信

『新年に思う』


新年おめでとうございます。本年も平和な良い年でありますよう、お祈り致します。

昨年、ノーベル医学生理学賞を大隈良典氏(東京工業大学栄誉教授)が受賞されました。大隅教授は、細胞が自身のタンパク質を分解して栄養源として再利用する仕組み『オートファジー(自食作用)』を発見されました。この「オートファジー」は、細胞内をきれいにする作用や病原菌を排除する免疫の働きにも関わっています。アルツハイマー病やパーキンソン病では、神経細胞内に異常なタンパク質が蓄積することが病気の一因とされていますが、オートファジーが細胞内を掃除することにより、異常タンパク質の蓄積を阻止できるようになると、アルツハイマー病の治療につながる可能性が考えられます。近い将来そうなることを願っています。

現在は認知症の根本的治療は出来ませんが、患者さんが少しでも楽しく心の休まる毎日を送っていただけるよう、精神的な療法に力を入れています。私たち職員は、患者さん一人ひとりに心からの愛情を持って接しています。認知症の方でも自分を理解してくれる人には心を開いてくださいます。自分が愛されている、受け入れられていると実感されるのでしょう。言葉では表せなくても、とても穏やかな笑顔や表情をされます。そのようなお顔を拝見すると、私たちはとても癒されます。中には難しいことを訴えられる患者さんがいらっしゃいますが、正面から患者さんに向き合って、相手の気持ちを理解し、分かち合いながら、思いやりの心と愛情を持って接しています。

本格的に寒くなってきました。ノロウイルスによる胃腸炎の流行が昨年末から始まり、報告数も例年より多くなってきています。加熱が不十分な二枚貝や、調理後、時間の経った食品を食べることを避けましょう。また、手に付いたウイルスが口に入らないように食前には厳密な手洗いをしましょう。

インフルエンザも同様に、いつものシーズンより二〜三週間早く流行し始めています。今シーズンのインフルエンザは、高齢者が重症化しやすいA香港型が主流とみられ、肺炎を引き起こす恐れがあります。当院のインフルエンザ予防策として、全ての患者さんと職員にワクチン接種を実施しています。しかしワクチンは重症化を防ぐことが出来ますが、発症を百%防ぐことはできません。昨年末に、当院でもインフルエンザの患者さんが出ましたが、幸いにワクチンの効果があってか重症化せず、蔓延も防ぐことができました。その折にはご家族の方々にご協力いただきましたことを厚く御礼申し上げます。

ご家族の方も職員も、普段から体調を整え、うがい・手洗い・マスクの着用を徹底して、これらの感染症にかからないようにしましょう。そして疑わしい症状がある時は患者さんに接しないようにして、院内に持ち込まないようにして頂きたくお願い致します。

今年も優しく心の通った医療、看護、介護をおこなっていきます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

院長  藤田 靖子